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国立大学医学部に学士編入した医学生のブログ。

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【医学部に入りたい現役大学生】まず今の大学を卒業した方が良い理由と在学中にすべきこと

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こんにちは。

今回は医学部に入りたい現役大学生に向けての記事です。

僕は自分が卒業した大学で「卒後の進路選択」というテーマで、
在学生に向けてお話をしたことがあります。

そこで
「医学部に入りたいけど、今は大学生で編入受験もできない・・」
「再受験ならできるけど今の大学の勉強が忙しくてなかなか時間が取れない・・」
「年齢を重ねて学年が上がるにつれて、就職が近づいて選択肢が減る不安がある・・」

という大学生の悩みを聞いてきました。
今回はそれらの悩みに対する僕なりの回答やおすすめの方法を書いていきます。

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まずは今の大学を卒業するべし

僕が一番重要だと思うのは「今の大学をまずは卒業するべきだ」ということです。

母校で医学部に行きたい大学生と話して感じたことは、
「とにかく未来への展望がなく、焦っていること」です。

僕自身、前の大学に在学していた時は、
・将来への閉塞感で毎日が辛い
・このままだとやりたくない仕事をしなければならない不安
・でも今の大学の勉強もしなければならないので時間が無い
・不安を紛らわすためにチャートなどの参考書に手を出すも三日坊主


こんな感じで、疲弊していました
大学、特に理系学部で医学部受験のために仮面浪人するのはほぼ不可能に近いです。
※実際、在学しながら医学部再受験に成功した方は何人か知っていますが、その方のポテンシャルが非常に高かったためであり、再現性は低いと思います。

また以前の記事でお話したように、「編入受験のために医学部以外の大学に入りなおす」のは、あまりに非効率的で目的に向かっていません。

医学部学士編入するために大学卒業しなおすってあり? - aratalog


それならば、いっそのこと今の大学で大卒の資格を取って、人生の後ろ盾を作ってから、医学部に挑むほうが精神衛生的、人生設計的にすっきりします。

卒業して大卒の資格を得るメリット

次に具体的に大学を卒業するメリットをお伝えします。

 

編入試験が受けられる

大学を卒業すると学士の学位が得られ、編入試験を受験できます。
編入試験は再受験に比べ、1年に複数校の受験ができたり、科目が少なかったりと、
再受験とは様々な違いがあります。

そのため、「学力的、日程的に再受験はきついな・・」という方にとっては
選択肢が広がるメリットがあります。
詳しくはこちらのカテゴリーにまとめてあるので、ご参照ください。

医学部学士編入-再受験・学士編入どちらを選ぶか カテゴリーの記事一覧 - aratalog

 

就職するという新たな選択肢ができる

こちらのメリットが最も大きいと思います。
医学部受験というのは、先の見えない(もしかしたら終わることのないかもしれない)トンネルのようなものです。

仮に大学を休学したり、退学したりして再受験にのめり込んでしまうと、
受かれば良いですが、受からない場合退路がありません。そこで人生がストップしてしまいます。

しかし大学を卒業して就職すれば、働きながら勉強を続けることができ、いくらでもチャンスはあります。
また「大学を卒業して就職した」という精神的な安心感も大きいものです。

頑張れば絶対に合格するとは言えない医学部受験に挑むには、
まずは「精神的・経済的に勉強を続けれられる環境を整える」ことが最重要だと考えています。

フルタイムで働きながら2ヶ月半で医学部学士編入した方法~時間管理、志望校選択、最小努力で筆記試験を突破した勉強法編~|ARATA|note

 

20代は編入市場においてまだまだ若い

4年生大学を卒業して就職すると、多くの方は22~23歳くらいだと思いますが、
医学部編入市場においてこの年齢は「とんでもなくめちゃくちゃ若い」です。

最近の僕の大学の合格者を見ていると30代の方が多いくらいですので、
20代とかほぼ一般生みたいなものです。

そう考えると、まずは大学を卒業して選択肢を増やし、大卒・就職という後ろ盾を作ることも良い選択だと感じています。

大学生のあなたが今すべきこと

まずは卒業するという選択をしたあなたも、ただ漫然と今の大学生活を過ごすのは
非常にもったいないです。(そういう方は医学部目指さないと思いますが)

そこで、在学中にやっておくと編入受験を有利にすすめられることを紹介していきます。

 

TOEIC、TOEFLの勉強

一番汎用性があって、編入後も役に立つのがこれですね。
・英語の試験問題にも活きる
・受験資格に課されていても受験可能になる
・高得点を取れば面接でアピールポイントにもなる
・英語論文を読むのに役たつ

勉強して損は全くありません。
最近、文系の合格者が増えてきたのもTOEIC、TOEFLの重要性が増してきた結果だろうと思います。

・【1週間無料!スタディサプリTOEIC】医学部学士編入試験はTOEIC対策しておくと絶対有利。【社会人受験生に向いている】 - aratalog

・【志望校が拡がる】医学部学士編入試験におけるTOEIC戦略・対策 - aratalog

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生命科学の勉強

在学中に生命科学の勉強をしておくと、就職と同時に受験できるレベルに達すると思います。
しかも再受験のためにセンター理系フル科目+2次試験の勉強するより、遥かに分量は少ないです

それでも文系出身者や初学者で難しいという方は、KALSの講座を利用してみたり、
高校の生物から始めてもいいでしょう。

【医学部編入】文系の勉強法・合格戦略【文系合格者を分析してみた】 - aratalog

【医学部編入】予備校は必要?どのように使うべき?【KALS】 - aratalog


在学中に基礎だけでもマスターしておけば、学習の土台を作ることができ、
就職して多少忙しい状況になっても、しっかりした基礎があれば実力を積み重ねていけます。

 

何か1つのことで成果を出す

何か1つのことで結果を出すと、編入試験の面接や志望動機書のネタが増えます。
正直言って、他の人にない特技や強みがあると編入試験ではかなり有利です。
なぜなら面接官は「似たような志望動機やバックグラウンドの受験生に飽きている」からです。

何か1つを極めている、または他の受験生にない特技を持っていることで、
・医師としても研鑽を続けられると判断してもらえる
・面接で注目され他の受験生に埋もれない
なんかのメリットがあります。

分野としては、スポーツや競技・芸術・語学あたりで成果を出しておくと有利に働くと思います。

特に体力系、スポーツで結果を出していると、体育会系の医学部ではポイント高いです。

 

忙しい就職先は選ばない

就職もしたほうが良いと勧めましたが、就職する職場の状況は注意が必要です。
「医学部に行くめのステップ」としての職場選びなので、優先する順位として

①勉強するための体力、時間を確保できるところ
②受験を継続できる程度の収入を得られるところ
③もし受験を諦めても納得できる分野の職場
という順序で就職先を決めると良いと思います。

もちろん、実家に余裕があって勉強に全振りできる資金がある場合は「就職せずに勉強に専念」という選択肢も出てくると思います。
ただ、僕の考えでは「できる限り背水の陣にはしない」方が健全だと考えているので、
ある程度の条件をつけながら就職して受験を継続できる環境作りをすることが重要だと感じています。

そういう観点では公務員とか派遣薬剤師とかはほぼ最強の職業ですね。

 

大学生でも受けられる医学部も

また大学切業見込み前でも受験できる医学部があります。
(学士編入ではなく、普通の一般編入試験)
この制度がある大学は雰囲気に慣れるためや自分の実力を把握するために、積極的に受験して良いと思います。
・群馬大学
・筑波大学
・大分大学
国立大学の中では上記3大学が実施しているようです。

まとめ

・医学部受験で人生をストップさせないために、まずは大学を卒業する。
・背水の陣ではなく、受験を継続できる環境作りが最も重要。
・在学中でも医学部に向けて準備できることがある。

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