こんにちは。
先日、知り合いの方にこんなことを聞きました。
「医学部編入に有利な経歴を作るために大学を卒業しなおす人がいるよ。」
これを聞いて僕はこのようなツイートをしました。
学士編入に有利な経歴を得るために他の大学に入学、卒業しなおす人がいるらしい。
— ARATA (@aratalog) 2018年9月14日
それができる時間と経済的余裕があるならあらゆる手段で筆記の点数を限界まであげた方がたぶんずっと効果あります。
TOEICの導入だったり学士編入も年々変化しているので、今の段階で一般に有利と思われている経歴が未来もそのままとは限りません。
— ARATA (@aratalog) 2018年9月14日
むしろ学士編入の制度自体いつまで続くかさえわかりません。
今日はこの内容について感じたことを話していきます。
ちょっときつい言葉も多く言ってますが、大事なことなので興味ある方だけでも読んでみてください。
医学部編入に有利な経歴ってあるの?
結論から言って間違いなくあります。
ただこれは前の記事でも述べましたが、大学側が取りやすいという理由の他に
「自分に合った勉強の仕方、受験で合格点を超える勉強の仕方をわかっている」
という部分が大きいです。
ただ単に経歴が有利だから面接で良い点もらえるといった単純な問題では無いです。
ここを勘違いすると今回の記事の題名のような行動をとってしまいます。
大学入りなおすのは有りか。
もう僕の言いたいことは予想がつくと思いますが、
「編入のために大学入りなおすのは無し」ですね。
理由を説明していきます。
1.時間・お金がかかりすぎる
4年生大学だと4年間、薬学、歯学、獣医だと6年間かかります。
さらに医学部の4~5年間を足すと医師になるまでに10年計画です。
編入のメリットである、「早く医師になれる」という部分が完全に消えてしまいます。
これなら一般入試で再受験した方がいいですね。
また大学を二つ連続で出るとなるとお金もかなり大きくなってくるので、現実的ではないです。
2.編入の勉強をする時間が確保できない
編入に有利な経歴って一般的には薬学、獣医とかの医療系、または理系や帰国子女です。
ぱっと見てこれらの大学を卒業するための勉強をしながら編入の勉強を同時並行で続けるってできそうですか?
特に薬学とか獣医で編入の勉強が忙しく、卒業したはいいものの薬剤師・獣医師免許持ってなかったらたぶん面接官の印象はむしろマイナスです。
医学部編入を有利にするために大学入りなおすのに、編入の勉強がおろそかになるのは本当に本末転倒です。
3.編入の制度がいつまであるかわからない
これはツイートでも上げましたが、編入制度っていつまであるかわかりません。
数年以内に消える可能性も十分にあります。
看護学科の編入制度は最近中止する大学が増えています。
つまり大学出てから編入受けようとか言ってる時間はないんです。
それよりも編入試験で1点でも多くとれるような勉強するのがよっぽどいいです。
はっきり言って「合格できない理由が自分の勉強不足なのにそれを出身大学のせいにしている」という印象も面接官に持たれかねません。
4.面接官への印象は本当によくなるかわからない
例えば大学入りなおして薬剤師免許を取ったとしましょう。
そして卒業後すぐに医学部編入受けたとします。これで面接官の印象は本当にいいでしょうか。
ある面接官は「そこまでして医学部を目指すなんてすごい情熱だ。」と思うかもしれません。
でも他の面接官は「え、せっかく薬学部出たのにまた医学部?やりたい事がころころ変わる人?」と思う可能性も全然あります。
つまり受け取り手によって印象は180度変わるんです。
そんな不確かなものを得るために数年間+数百万かけるのと、今を頑張って筆記の点数を1点上げるのとどちらがいいかは少し考えたらわかりますよね。
おそらくこのような方は「医学部を目指している、医学に関係する勉強している自分が好きでその状態で満足している。」んだと思います。
たしかに医学部を目指して浪人しているより、学生という身分を得た方が社会的にも安定しますし楽なのはすごく納得できます。
でもそれって医学部、医師になるというゴールに向かっているかは疑問です。
確かに勉強して努力はしていますが、医学部に入るという方向に向かっているかと言われた「NO」ですよね。
意外なことですが、目標に向かう努力って難しいです。
努力自体はやってるとすごく気持ちいい麻薬のようなものなので、それが自分の目標達成に向かっているか再検討するのって本能に逆らう行為です。
でも努力の気持ちよさに逆らって冷静に筆記の点数を取りにいかなければなりません。
まとめ
・医学部編入に有利な経歴は確かにある。
・その経歴取得にはコスト(お金と時間)がかかりすぎるし、本当に有利に働くかは面接官で個人差が大きい。
・努力は麻薬のように気持ちいいので冷静に努力の方向を検討する必要がある。
・筆記の点数上げることに全てを注ぐべき。