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国立大学医学部に学士編入した医学生のブログ。

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【試験の勉強量・勉強時間】医学部医学科のテスト勉強量の実際をお伝えします。

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こんにちは。

 

以前の記事で、学士編入の試験範囲は医学部の勉強量の数%というお話をしました。

医学部学士編入に年齢制限はあるか?に対するたった一つの答え - aratalog

「じゃあ医学部はどれだけ勉強するんだよ」「試験に通って進級できるか不安、、」という方のために今回は、
「僕の通っている国立大学医学部医学科の期末試験の実際の勉強量」
を解説していきます。(3年生当時の試験です)
合格後の勉強について疑問や不安がある方も多いと思うので1つの参考にしてください。

 

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医学部で多い試験形式は選択式

試験形式で多いのは選択式です。
例えば「以下の選択肢から正しいものを1つ選べ」とかいうやつです。
(もちろん2つ選べや全て選べという試験もあります。)
なぜかというと、例外もありますが医学部では1つの科の授業を複数の教員が担当します。

 

臨床科目ではほぼ選択式の試験が行われる

この傾向は臨床科目で顕著です。(循環器とか消化器とか)
臨床や研究、その他の仕事があるため、教授が全ての授業を担当することが難しく、医局員の先生方に授業のコマを割り振って授業を行っています。

そして担当コマから各1問ずつテスト問題を出すという方法です。採点の都合上、この形式が一般的だと思います。 

 

基礎科目では記述式が多い

 記述形式は、教授やその他数人の教員で授業を行っている基礎科目(生化学、組織とか)で行われる傾向にあります。
記述形式は部分点が発生することや、問題数が少ないため過去問の絶対量が少ないことなどの相違点があり、僕は対策の方法は選択式の試験と勉強法を変えています。 

 

勉強に使う教材は3種類ある

試験対策に使用する教材は大きく分けて3つあります。

 

①授業で配布されるレジュメ、プリント、板書

多くの授業ではレジュメが配布され、スクリーンにスライドを写しながら行われます。配布されるレジュメはかなり大量で、僕の今回の期末試験の試験範囲のレジュメはこんな感じです。

 

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これで5科目分ほどです。

 

高さの目安としてティッシュペーパーの箱と並べてみました。(メーカー名が見えるので消してます。)

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ほぼ一緒の高さですね。
入学後は半年毎に大体これくらいの量を勉強すると思っていてください。
後述しますが、僕はレジメは全て目を通しています。
また先生によってはレジメを見ていないと対応できない問題を出す方もいます。

 

②過去問

過去問はめちゃくちゃ重要で、試験勉強の要と言っていいでしょう。
間違いなく医学部の試験勉強で最重要と言える教材です。
もし過去問がなければ進級できる学生は1割切りそうな気がします(笑)

テストの際に回収されず持ち帰ることができる場合もありますが、回収される時もあります。
そのときはどうするでしょうか?
学年全体(100名以上)で協力して問題を暗記して試験後に再現し後輩へと引き継ぎます。
15年以上前から脈々と受け継がれていく過去問を眺めていると歴史を感じます。

 

医学部では、クラウドサービスを使って過去問や試験対策、実習対策などの情報を学年単位で共有している場合が多いです。
いかに試験突破、進級に過去問が欠かせないものかわかりますね。
そしてその情報は先輩から後輩へと受け継がれていきます。

 

③教科書・参考書

最後に教科書、参考書です。
レジメや過去問で疑問に思った部分を調べていきます。
僕は「病気がみえる」が好きなので、基本は「病気がみえる」を使い、科目によって「ステップ」や「病態生理できった内科学」、その他教科書を参照しています。

※2018年12月11日追記 
眼科や皮膚科などのいわゆるマイナー科には「病気がみえる」が無いので参考書選びに苦労します。
今思えば「レビューブックマイナー」を使って、CBTや国家試験につながる勉強をすれば良かったと思います。

 

以上の3つが試験勉強に使用する主な教材です。
重要度、使用頻度で言えば(あくまで僕の場合ですが)

 

過去問>>>レジュメ=教科書・参考書

 

といった感じです。
次に過去問が重要な理由と僕の勉強方法をお伝えします。

 

勉強方法は過去問をベースに詳細を参考書・レジメで補強する

選択形式の試験で、僕の勉強方法を1つの例として述べると、

 

①授業が始まる前に過去問(3年分)を一通り確認。

②授業を聞きながら、レジュメに過去問出題部位をマーキング。

③毎日の授業後にその日の復習として、その授業に該当する過去問を復習+wordに覚えることまとめる。

④テスト3週間前(他のテストの科目数によります。1科目なら2週間前でもいいですし、科目数が多いなら2ヶ月前でもやります。)から、過去問を通しで解く。

この時、正解した問題には〇をつけていきます。

疑問点はレジュメ、教科書で確認し、まとめのwordに追加事項をまとめる。

⑤テスト1週間前までに過去問は最低5年分は2週解き、2週やって2回〇がついていない問題と、まとめのwordを直前の復習教材とする。

⑥テスト当日までに過去問は9割型解けるようにし、まとめのwordもほぼ暗記できるように繰り返す。(疑問点は随時、レジュメ、教科書で確認。)

並行してレジュメを2回通読する。

 

このような順序でやっています。
ご覧の通り「過去問をベースとした勉強をしている」ことがわかると思います。

その理由は「試験にもよるが、おおよそ半分は過去問の類題が出題されるから」です。
試験により割合は様々ですが、おおよそ半分位は過去問の類題が出題されます。
特に前年度と同じ先生が同じ範囲を担当したコマでは顕著です。

医学部の試験は「100点中60点を取れば合格できる」ので過去問をベースに勉強するのが、点数を確保する上で最も効率的です。

またこれも重要ですが、学年全体が過去問をベースにやっているので「過去問をやると平均点は確保できる」というのも大きな理由です。
平均点を取れればさすがに留年はしません。


僕の勉強方法はレジメ・参考書までやっているので時間をかけた方法ですが、過去問から多少逸脱した問題が出ても問題なく対応できるので時間がある場合はおすすめです。
また知識を断片的でなく体系化して覚えた方が、覚えやすいので好きです。

 

逆に、最短で合格する方法としては過去問をひたすら覚えることです。笑
過去問に沿った問題が多ければ受かりますが、新作が多い場合には厳しい方法です。

 

Evernoteを使った復習もおすすめです!

 

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留年率は多いと10%を超える

留年しやすい学年は、
1年から2年≧2年から3年>>>3年以降という印象です。

 

特に1年生は

  • 教養科目が多く(第二外国語、統計、生物など)とっつきにくい
  • 初めての一人暮らしで遊んでしまう
  • 部活に精を出しすぎる

といった理由で勉強時間が確保できず留年するパターンが多いと思います。
逆に3年生以降は、自分の勉強パターンを確立しており、臨床科目で興味も持ちやすいため留年率が下がるようです。

 

今回は、医学部のテスト勉強の実際ということでご紹介しました。
僕自身は、十分に時間をかけて取り組んでいるため特に苦労は感じていません。
(現役生やできる再受験生が1週間前から勉強を始めて合格しているのを見ると、羨ましいと同時に危機感を感じてはいます。笑)

 

医学部に合格後の勉強に不安がある方も多いと思うので、自分の勉強パターンを受験の時から身につけて合格後もしっかりついていけるように頑張りましょう!

 

この記事の勉強法を行って、CBT受験した結果です。

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