こんにちは。
医学部学士編入を目指している方で、
「学士編入試験の準備、受験にはどれくらいお金がかかるのか」
「医学部を卒業するまでにどれくらいお金がかかるのか」
という疑問を持っている方もいると思うので、今日はその辺のお話をします。
学士編入から合格までに必要なお金はいくら?
まずは医学部合格までに必要なお金です。
学士編入の勉強にかかるお金
予備校はKALSを利用したとします。大きく選択するコースによって異なります。
生命化学+英語+物理・化学+小論文のフルコースでおよそ100万円です。
その他様々なコースがありますがここで重要なことは、
「自分にとって本当に必要な科目だけを見極めて受講すること」
です。
当たり前じゃんと思うかもしれませんが、たぶん出来てない方多いです。
「合格に必要な知識の検討をつけて、自分に足りない知識をピンポイントで埋めるために予備校を利用する」ということを常に意識をしてください。
とりあえず情報量の多いコースを選んでおけばいいだろうと思って、科目数・講義数の多いコースを選ぶと情報過多でやられます。
予備校の授業はよくできていますが、講座の履修にすごく時間がかかります。
⇒【医学部編入】予備校は必要?どのように使うべき?【KALS】 - aratalog
また予備校の講義を受けてじっくり時間をかけて90%の完成度より、自分でさっとやって60%の完成度に持っていけるなら独学を進めます。
僕は、「生命科学の完成と実戦のみ」を単科で受講しました。
これは独学より効率が良いと判断したからで、他の科目の勉強については書籍等を利用しました。
ここでは予備校費として100万円で計算します。
編入試験は受験にかかるお金も意外に高い
受験にかかる費用が多いのが学士編入試験の特徴です。
受験代は1校あたり、受験費が3万円+移動宿泊費3万円とすると、1校あたり6万円。
1次と2次で2回行くと9万円です。
仮に5校受けるとすると45万円です。
医学部入学から卒業に必要なお金は国立といえど高額
合格した後にも色々とお金がかかります。
私立の医学部と比べるとごくごく少ない金額ですが、計算してみましょう。
⇒医学部の学費調べてみたら国立大学と私立大学でこんなに違った。 - aratalog
授業料・生活費が5年分かかる
これは以前にも計算しました。
入学金約30万円+学費約55万円/年×5年+生活費15万円/月×12ヶ月×5年+教科書類5万円/年×5年=1230万円
となりました。
国家試験対策の予備校にかかるお金もばかにならない
今回はこれに加えて、医学部での予備校費についても考えます。
「医学部にも予備校あるの?」と思われたかもしれませんが、国家試験対策の予備校があり、有名な所で、MEC、TECOM、medu4などがあります。
この予備校を利用するのは、主に「CBTと国家試験対策」です。
CBTではおよそ2万円で受講できます。
また、クエッションバンクCBTを5冊揃えたとするとこれもおよそ2万円でCBT対策ではフルに教材をそろえると4万円ほどとなります。
続いて国家試験対策です。
これはもう少し高く、予備校費を10万円ほどだそうです。(ここは学内で得た情報)基本的に大学単位での募集らしいので、自分で公式サイトから受講を申し込むとすごく高いです。(medu4は普通に公式サイトから申し込めます。)
※2018年12月11日追記
僕は約8万円ほどの講座を申し込みました。 追加の講座や模試の受講、QBの購入を入れるとあと10万円弱かかりそうです。
さらにクエッションバンク(QB)やイヤーノートなどで10万円ほどです。
今回の計算では毎年の教科書購入を多めにしているので、国試向け参考書はこれのみ計算します。
国会試験対策としては20万円ほどを考えています。
医学部学士編入から卒業までの総額を計算してみた
100万円(予備校)+45万円(受験費)+1230万円(学費、生活費)+4万円(CBT)+20万円(国家試験対策)=1399万円
となりました。結構かかりますね…
でもこれから受験を考えている方はこれくらいは見積もっていいと思います。
この計算も一年で合格した場合なので、複数年かかるならもう少し上乗せされます。
奨学金ってあるの?
奨学金を利用している学生ももちろんいます。
日本学生支援機構などの一般的な奨学金もありますし、自治体の病院で研修や卒後勤務を条件に返済義務なしの給付を出す病院もあります。(ただし、勤務病院が限られると専門医取得に影響してくる可能性があるので注意が必要。)
また条件はありますが、国立大学には授業料免除制度があります。
こちらのサイトでわかりやすく説明されています。
こちらのサイトで大学ごとの奨学金を検索できるので、志望大学については一度検索されてもいいと思います。
まとめ
自分で計算してみてもかなりの金額がかかっていることがわかり驚きました。
しっかり勉強して金額に見合った成果を残さなければなりませんね。
ただ今回の記事で最もお伝えしたいのは、予備校の利用方法についてです。
自分に必要なものだけを受講することは、お金だけでなく、時間の有効利用にも
直結します。
合格に必要だけど自分に足りない知識を常に意識しながら勉強することが大事です。
※医学部での費用が高いので、合格前から「固定費の削減」「生活水準を上げない」ことも大事です。固定費削減のためキャリア携帯使っている方はすぐ格安SIMに変えましょう。