こんにちは。
医学部学士編入試験は一般にかなり高倍率で知られています。
この倍率の高さも、学士編入試験へのチャレンジを足踏みさせる一因だと思います。
これで学士編入試験を諦めてしまうのはあまりにもったいないです。
そこで今回は、この高い倍率の本当の意味を考えていきます。
編入試験と一般受験の倍率を比べてみる
では実際に編入試験の倍率を見ていきたいと思います。
学士編入は概ね10~20倍以上
平成27年度のデータです。
最小倍率が東京医科歯科の9.4倍、最大が富山の38.4倍ですね。
38.4倍を見るとさすがに受かる気しないですね(笑)
一般受験は概ね5倍前後
出典:m3.com
平成29年度のデータです。
10倍超えも数校ありますが、おおむね5倍前後といったところでしょうか。
数字だけ見ると一般受験の方がいける気がしますね。
編入試験の倍率が高いのには理由がある
「編入試験の方が圧倒的に倍率高い!」じゃあ編入試験の方が難しいのでしょうか。
そんなことありません。
編入試験はそもそも複数校受験可能です。
参考:医学部編入と再受験、どちらがいいのか真剣に考えてみた。vol.2 - aratalog
つまり「実際に受験活動をしている受験生はそこまで多くない」のです。
医学部学士編入を行っている全大学の1年間の定員の合計は300名程度です。
編入試験の平均倍率を20倍とすると6000名の受験者がいる計算になりますが、絶対そんなことないです。
さらに、ある程度しっかり勉強し、準備してきた受験生に限定するとおそらく1000名を切るでしょう。
つまり実質倍率は3倍程度です。(これはKLASの説明会でも聞きましたし、受験してみての実感としてもそう感じました。)
そして、合格レベルに達した人は複数校でぼろぼろ合格するので、追加合格が実際にかなりの数出ます。
さらに言うと、受験生のレベルがまるで違います。
参考:医学部編入と再受験、どちらがいいのか真剣に考えてみた。vol.1 - aratalog
KALSの説明会や、実際の受験会場に行けば感じ取ることができると思いますが、一般受験の様に超有名進学校の学生ばかりではありません。
倍率の数字そのものは高いですが、「倍率と合格難易度は比例しない」ということです。
倍率を見て編入試験という選択肢を無くすのはすごくもったいないことだと思います。
まとめ
- 医学部学士編入はたしかに倍率がめちゃくちゃ高い
- しかし複数校受験が前提で、受験生のレベルも当落ライン上にいる人は少ない
- 追加合格が多数出るので倍率と合格難易度は比例しない
「一般受験の方が試験範囲も、採点基準もすっきり明瞭で選びやすい」のはたしかですが、編入試験についても検討してみてください。