こんちには。
「編入試験に年齢制限はあるのか」「医学部学士編入試験の合格者は何歳くらいが多いのか」について気になる方も多いと思うのでここではっきりさせようと思います。
また大学側が編入受験生に求めているであろうポイントについても言及していきます。
※2018年11月9日追記
医学部編入に年齢制限はあるか?
答えは「年齢制限はないものの、大学側に求められるハードルは高い」です。
高齢の受験者に対して減点があるかはわかりませんが、事実、50、60代の合格者も出ていますし、40代はざらです。
年齢制限があるとは言えない状況です。
大学によってスタンスが違うのは確かですが、全体の傾向としては、近年比較的高齢の合格者は出ています。
ただ、高齢ということは医師免許取得後に貢献できる年数が短いということです。
そのため、20歳前後の一般生や、学士編入合格者の平均年齢20台中盤~後半の受験生と、受験において全く同様の評価を求めるという方が不自然です。
やはり、年齢なりのアドバンテージや一般生に与える好影響というものが求められるのが自然です。
合格者の平均年齢は20代後半ですが、これは受験者の数が多いからという理由が大きいと思います。
「年齢制限はないものの、大学側に求められるハードルは高い」
編入生には現役生と比べてどのようなアドバンテージが求められるか
研究経験、医療職の経験、帰国子女などが好まれるようです。
研究経験は、研究重視の大学ならもちろん高評価ですし、そうでなくても「~な研究をして医学に貢献したい。」というふうに矛盾なく話を持っていけます。(※医学部でしかその研究ができない理由が必要ですが。)
医療職の経験者はその職種の経験から、チーム医療への貢献につなげたり、帰国子女は英語が堪能であればそれだけで有利です。
これらの要素がなくても、今までの職業などの経験からアピールできることはあります。経験が特異であればあるほどアピールはしやすいですが、一般的な職業でも、その経験を因数分解してアピールすることができます。
例えば、会社員で新しい事業を立ち上げた経験なら、
・今までの知識では対応できない分野について、すばやく勉強し対応した。
→新しい知識も抵抗なくすばやく吸収できる。
・他者の共同開発者とうまく良い関係保ちながらお互いの利益を確保した。
→お互いに利益、目標が異なる中でも人間関係を良好に保てる。
・期限に間に合わせるために、周囲とコミュニケーションを密に取り作業した。
→コミュニケーションを取って周囲とうまく共同作業できる。
などなど。書いたら社会人として当たり前ですが、言い方しだいでアピールできることはいくらでもあるはずです。
もし年齢による不利があったとしたらどうするか
ただ、ここでもう一度考えて頂きたいのが、「年齢制限がある、高齢者は不利」という情報があったとしたら、「あなたは受験をやめますか?」という問いです。
ここで「不利なら編入試験やめる」という方はいないと思います。
もし、受験をやめるという方がいたらそれはたぶん正解です。
これで諦めるなら合格後の試験勉強についていくのは、厳しいようですが無理だと思います。
不利をはねかえす熱意がなければ医師免許を取得することは難しいです。
学士編入試験の生命科学の学習量は、合格後に勉強する範囲のほんの数%にすぎません。
臨床科目に入ると暗記量はより膨大になりますし、試験科目も多くなります。
ここで、暗記力や体力が落ちたから無理とは言えませんよね?
なんとなく成績が良いから医学部に来た現役生も脱落してしまうほどです。
医学を学びたい・医師になりたい・医師として患者に貢献したいという熱意が必要ですし、高齢は不利という情報を聞いても「ふーん、じゃあ点数もっと取ろう。しっかり勉強するチャンスだ。」と前向きにとらえて、努力を続ける方が受かっています。
もちろん、今の生活をすべて捨てて受験に捧げろというつもりは全くありません。
しかし、合格後のことを考えるとそれなりの覚悟が必要です。
まとめ
- 現状で年齢制限は無い。
- ただ、年齢相応のメリットを大学に示す必要はある。
- 合格後の勉強量の方が遥かに多いので、年齢による不利をはねかえす位の熱意は必要。
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