こんにちは。
近年は医学部学士編入試験でTOEICやTOEFLを採用する大学が増えてきています。
これらのスコアを持っていない方にとって、「英語って急には成績上がらない」し、「受験する手間や時間もかかる」のでかなり大変ですよね。
しかし帰国子女の方に有利な受験に向かっているような気がします。
帰国子女の方は大きなアドバンテージなので使わない手はないです。
英語が苦手な方は、思い切って採用大学を避けるか、
必要最低限だけ勉強するかになると思います。
今回はTOEICまたはTOEFL採用大学とその基準をまとめたので、
志望校選びの参考にしてください。
TOEICまたはTOEFLの提出が必要な大学
①北海道大学(願書提出:平成29年は8月1日まで)
- TOEFL-PBT:530点以上
- TOEFL-iBT:71点以上
- TOEIC L&R:680点以上
いずれも出願前2年以内のもの。 コピー可。
北海道大学は出願時の書類の段階で提出します。
1次の科目は生命科学総合問題のみで、英語がどのように配点されているか不明です。
要求されている点数も比較的高いので、足切り変わりかもしれませんが、
合格者の平均点数はかなり高いという噂もあります。
合格者のTOEICレベルは、900点後半、追加合格者であっても800点前半レベルという情報がある
あくまで噂ですが英語苦手な人が短期間で目指すには厳しい点数ですね。
ぜひ実際に北大受かった方に話聞いたことある方は教えてほしいです。
②旭川医科大学(願書提出:平成29年は8月10日まで)
- TOEFL-PBTまたはTOEICの原本を提出
出願前2年以内のもの。
旭川医科大学は提出は必要なものの点数の制限はなく、自前の英語のテストも行っているため、まだ導入段階で細かい合否判定には用いていない気がします。
③弘前大学(願書提出:平成29年は8月10日まで)
・TOEFL-iBTのスコアレポート(原本)
※PBTやTOEFL-ITPは認められない。
出願前2年以内のもの。
弘前大学は、1次試験の配点、TOEFL120点、基礎自然科学・数学200点と示されておりわかりやすいです。
完全に英語の試験をTOEFLに置き換えた形ですね。
④新潟大学(願書提出:平成29年は7月13日まで)
- TOEIC(TOEIC-IP(団体特別受験制度)を含む)のスコアレポート(原本)又はOfficial Score Certificate
出願前2年以内のもの。
点数制限は特になく、「受験していること」が条件となっています。
ただ、試験に英語科目がないためTOEICのスコアがそのまま点数化されています。
各科目100点、TOEICを100点に換算した500点満点。
⑤筑波大学(願書提出:平成30年は6月8日まで)
・TOEFL、iBT、IELTSのいずれかを受験している者はそのスコア票の写し(顔写真付き)を提出。
受験前〇年以内といった記載なし。(ただし、TOEIC、TOEFLがスコアの有効期限を2年としている。)
筑波は受験義務づけていないものの、受験している場合はスコアを提出という形ですね。
おそらく参考にするのだと思いますが、筆記+面接の点数が並んだ場合はTOEFL等の提出がある方、点数が高い方を合格させるのでしょうか。
⑥東京医科歯科大学(願書提出:平成30年は6月1日まで)
・出願期間の初日から起算して2年以内に受験したTOEFLのスコアが、PBT550点又はiBT80点以上の物とする。
引用:http://www.tmd.ac.jp/artis-cms/cms-files/20170328-180731-1838.pdf
明確に出願資格として書かれています。TOEFL-ITPは認められていません。
英語を重視しているのが伺えます。
かなり英語に自信がないと尻込みしてしまいますね。。
ちなみにPBT550点はTOEIC換算で730点ほどだそうです。
参考:TOEICとTOEFLのスコア換算 iBT CBT PBTの点数比較-ユニゾン英語学院-横浜市綱島1分。
⑦金沢大学(願書提出:平成29年は8月29日まで)
・TOEFL-iBTテスト受験者。
出願前2年以内のもの。
こちらは点数の制限がなく、受験とスコアの提出が条件となっています。
英語の筆記試験がないため、その代用として用いるのでしょう。
⑧富山大学(願書提出:平成30年は4月13日まで)
・TOEFL-PBT、TOEFL-iBT又はTOEIC公開テストを受験していること。
出願前2年以内のもの。
富山も点数の制限はなく、受験が条件ですね。
2014年より筆記試験で英語の出題がなくなったようです。
その影響もあって手軽に受験者に課せるTOEFL、TOEICを利用していると思われます。
⑨岡山大学(願書提出:平成30年は5月11日まで)
・TOEFL-iBTの得点が60点以上の者(ただし、出願期間初日の2年前から出願までの間に受験したものであること。)
引用:http://www.okayama-u.ac.jp/user/med/up_load_files/up_load_files/gakushi.pdf
岡山は英語の筆記試験がある上に、TOEFL-iBTの得点も条件づけています。
英語重視といって良いでしょう。
1次試験の生物学、科学英語、TOEFL-iBTがそれぞれ何点ずつなのかは明示されていません。
⑩香川大学(願書提出:平成30年は5月25日まで)
・平成28年5月26日以降に受験したTOEIC公開テストで600点以上。
TOEICのみとなっています。
TOEICの合格者平均は800点台中盤〜後半。
かなりハイレベルな得点ですね。
TOEICを150点に換算して、自然科学総合問題300点、面接100点と合算するようです。
⑪奈良県立医科大学(願書提出:平成30年は12月19日まで)
・TOEICスコア600点以上、TOEFL-iBTスコア69点以上又はIELTSオーバーオール・バンドスコア(Academicモジュール)5.5以上を有する者。
ただし出願前2年以内に受験したものであること。
奈良県立医科大学は筆記の英語、数学、理科をそれぞれ50点、面接を100点としているので、TOEIC等のスコアは純粋に足切りのようです。
まとめ
- 北海道大学:TOEFL-PBT530点以上、TOEFL-iBT71点以上、TOEIC L&R680点以上
- 旭川医科大学:TOEFL-PBTまたはTOEICの受験
- 弘前大学:TOEFL-iBTの受験
- 新潟大学:TOEIC(TOEIC-IP(団体特別受験制度)を含む)の受験
- 筑波大学:TOEFL、iBT、IELTSのいずれかを受験している者はそのスコア票の写しを提出。
- 東京医科歯科大学:TOEFLPBT550点、又はiBT80点以上
- 金沢大学:TOEFL-iBTテストの受験
- 富山大学:TOEFL-PBT、TOEFL-iBT又はTOEICの受験
- 岡山大学:TOEFL-iBT60点以上
- 香川大学:TOEIC600点以上
- 奈良県立医科大学:TOEICスコア600点以上、TOEFL-iBTスコア69点以上又はIELTSオーバーオール・バンドスコア(Academicモジュール)5.5以上
まとめてみると結構ありますね。
点数の条件があるところを赤にしています。
今後、TOEIC等の受験や一定の点数を出願資格とする大学は増えていくでしょう。
出願時の注意点。受験日はいつ?受験料は?
出願時に注意すること
出願時にスコアレポートを提出するに当たって点数とともに大きな問題となることがあります。
それは「スコアレポートがいつ届くか」です。
- TOEIC L&R:試験日から30日以内に発送。
- TOEFL iBT:テスト日から約13日後に発送。
- TOEFL PBT:申請受理した10日後に発送。
※現在はTOEFL PBTは段階的に廃止されており今後はTOEFL iBTについて説明していきます。
これらは発送日のため、実際に手元に届くのはもっと先です。
少なくともTOEICでは2ヶ月、TOEFLでは1ヶ月は見ておくべきでしょう。
受験日、受験料は?
・TOEIC L&Rはおよそ1~2ヶ月ごとに行われており、
受験料は個人だと5725円となっています。
・TOEFL iBTは月に2~5回ほど行われているようです。
受験者が多いためでしょうか。受験料は235ドルでなかなか高額です。
また申し込みから全て英語のため、苦手な方にとっては申し込みからストレスです。
実際、今回のブログのためにTOEFLの公式ページ見ましたが、かなり煩雑な印象でした。
弘前大学、東京医科歯科大学、金沢大学、岡山大学といったTOEFLが必要な
大学を受験される方以外はTOEICが無難だと思います。
もし英語が得意な帰国子女の方にとってはこれらの大学に積極的にチャレンジしてもいいかもしれませんね。
まとめ
- 10校以上の大学がTOEIC等の受験を採用しており、得点を出願資格に含む大学もある。
- そのような大学はさらに増えていくと考えられる。
- 英語が苦手な方はTOEICがおすすめ。
次回はTOEIC、TOEFLの対策についてまとめていきます。
※ 2018年8月17日追記
【スタディサプリTOEIC】医学部学士編入試験はTOEIC対策しておくと絶対有利。 - aratalog
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