こんにちは。
医学部学士編入を受験されている方で、
「志望動機書に書く・面接で言う志望する科は合格に関係ある?」
「卒後にその科に残るように圧力を受けることはないの?」
と心配されている方も多いと思います。
僕もこの点はかなり心配しました。
「志望する科を言った方が良いのか、言わない方が良いのか」
「卒後の診療科選択に影響するのか心配だな・・。」
と思っていました。
実際に医学部に入学してみてこの心配への答えが出たので皆さんに共有します。
志望する科を決めるかはどちらでも良い!
結論から言うと「決めても決めていなくても問題ない」です。
ちょっと拍子抜けな結論かもしれませんが、この理由を説明していきます。
大事なのはストーリーにオリジナリティ・説得力が有り、かつ矛盾が無いこと
志望動機書や面接で話す志望動機で大事なのは、
「医師を目指すストーリーにオリジナリティがあり、矛盾が無いこと」です。
つまり、ストーリーを組み立てるために、例えば「小児外科志望です!」と言った方が自然で説得力が増すなら言った方が良いです。
しかし、あなたが例え本当に小児外科志望でも、ストーリーがあまりに不自然で突拍子もない印象を持たれてしまうなら言わない方が良いです。
それなら志望科をあえて言わずに、面接で聞かれた時にストーリーに合う科とその理由を軽く話すのが良いでしょう。
もし志望科を言わなかったとしても、医師になりたい理由にフォーカスして、そのストーリーを高い完成度で作れていれば志望する科が決まっていなかったとしても、面接官は不自然な印象を持たないと思います。
- 医師を目指す理由・ストーリーに合うなら志望科を言っても良い。
- しかしストーリーと合致しないなら、医師になりたい理由の完成度を上げ、志望科にはあえて触れない。(もちろん聞かれた時に答えは用意する。)
志望する科を面説で行ったとしても将来影響は全くない
もし仮に志望する科を言ったとしたら、「将来その科に残るような圧力を受けそう・・。」と心配されるかもしれません。
しかしその心配は全く無用です。
今まで2年半医学部に在籍していますが、編入及び一般生の後輩・同級生・先輩・卒業生誰ひとりからも「入学時に言った志望科に入るように言われた。」という事実は聞いたことがありません。
そもそも面接官の先生方は、何十人、何百人と面接するわけで、いちいち受験生が言った志望する科なんて覚えていません。
もし覚えていたとしても何の強制力も無いし、入局させようともしないでしょう。
つまり志望する科選びは純粋に、志望動機のストーリーを組み立てやすいかで決めて良いです。
何科を志望するかで加点・減点は無い
「日本は外科医が足りないから、外科医になりたいって言ったら加点あるかな?」
とかも一度は考えますよね?
これもついても加点も減点もほとんどないと言って良いでしょう。
理由は面接を担当する先生は、各科ほぼ均等に割り振られています。
当然外科もいれば内科もいるし、マイナー科や基礎の先生もいます。
外科の先生が「外科医になりたい!」という学生に多少好意的な感情を持つかもしれませんが、その場には他の科の先生もいるため影響はほぼ無いでしょう。
また、「先生の顔を覚えていって、その先生の所属科に行きたいですって言う。」
みたいな事を言っている受験生を見たことがありました。
(例えば外科の教授の顔を覚えて、もし面接官として在席した場合には、「外科に行きたいです」という作戦(笑)。)
しかしこれは非現実的です。
教授か来るのか、准教授が来るのかもわからないし、覚えていた所で即座にその科の医師になりたいストーリーを矛盾なく作るのは無理でしょう。
※自分の志望科が決まっている場合は教授・准教授の顔と研究内容は覚えておいてアピールするのは有効だと思うので、それはやっておくと良いと思います。
まとめ
- 志望する科を決めるかどうかはどちらでも大丈夫。
- 医師を志望するストーリーにオリジナリティ・説得力があり、矛盾がないことが大事。
- もし志望する科を言ったとしても、それによる影響はない。
志望動機書の書き方をnoteにまとめたので、この記事を読んで参考になった方はぜひご参照ください!