こんにちは。
ネットニュースを見ていたら、福井大学の編入試験についてこんなニュースがありました。
福大医学部編入試験で不適切出題
今回のこのニュースについて僕が調べたことをまとめたいと思います。
ニュースの内容
ニュースの内容について、調べた情報をまとめてみました。
- 福井大学医学部医学科の編入学一次試験で、筆記試験の全問を昨年と同じものを転用した。(一字一句同じ)
- 筆記試験は生命化学の大問5問。作成したのは医学部の教授6人。
- 担当教授陣は「良問だから」と再使用を決めた。
- 転用は昨年から行われていた。(昨年は5問中4問が転用)
- 10月4日に転用メールで発覚したが、12日に一次合格者18名を発表。
- 公平性を欠くとして問題が大きくなり、23日に全受験生に一次試験合格の通知。
- 最終選考(面接・プレゼン)は一次の点数を反映させない方針。
大問5問全て昨年と一字一句同じはさすがにやばいですね(笑)
学内試験でも無いレベルです。
そして一次試験が全員合格(212名)となったので、全員が二次試験を受けます。
試験の面接官をする教授、講師陣の負担もかなりのものになります。
その間、診療や研究がストップするとなると負の影響は大きいですね。
以下の記事で大学教員の負担について書いています。
医学部に取って過去問の役割は大きい
医学部に取って過去問はすごく大きな役割を担っています。
定期試験、卒業試験でも過去問は大いに使います。
CBTを受けた感想としてあまり過去問を使いすぎるのも良くないと思いますが、
「一定の基準に到達することを目標とする」学生に取っては、過去問で重要部分を重点的に勉強することが有用であることは確かです。
しかし入学試験は「差をつける試験」である入学試験で過去問転用を行うと、しっかり準備してきた受験生とそうでない受験生の差がつかず、努力や能力を点数化して合否判定を出す入学試験としては不適切でしょう。
しかも編入生は仕事やめたり人生をかけて、勉強時間を捻出してますからね。
今回のニュースは批判されるべきものだと思います。
編入試験の正当性が問われるかも
また今回のニュースによって編入試験や編入生のあり方にまで問題が発展すれば、前にツイッターでつぶやいたような編入試験の終了まで議論が及ぶかもしれません。
TOEICの導入だったり学士編入も年々変化しているので、今の段階で一般に有利と思われている経歴が未来もそのままとは限りません。
— ARATA (@aratalog) 2018年9月14日
むしろ学士編入の制度自体いつまで続くかさえわかりません。
教授・先生方の編入生に対する扱いは様々
またこのニュースを見て感じたのは、「教授陣の編入試験に対する扱いが軽い」ということです。
「編入試験だし、この程度で良いだろう」みたいなものがあると思ってしまいます。
編入生に対する扱いはほとんどの先生方から一般生と同じように扱ってもらえますが、全員がそうとは言えません。
これを覆すためには、僕たち編入生がしっかり勉強し、結果を残し実臨床の場で貢献することしかありません。
複雑な気持ちになるニュースですが、モチベーション上げるための材料にしましょう。
※多かれ少なかれその大学の好きな問題というのはあるので、過去問はしっかりやりましょう。できるに越したことはありません。
まとめ
以上簡単かつ殴り書きですがまとめてみました。
このニュースにめげず、医師になって成し遂げたい目標に向かって頑張っていきましょう!