こんにちは。
先日CBTを受験し、結果が戻ってきました。
結果はタイトルの通り90%超えでした。順位としては1桁です。
今回はその勉強法を紹介します。
1.CBTとは
まず医学部で行われるCBTとは何か説明します。
CBTは共用試験の一環
まず背景として,医師免許を持たない学生が患者さんに接して臨床実習を行うため,医学系の大学・学部は,学生の質を担保し,患者さんの了解を得ることが求められてきました.
この「学生の質」を確認する試験が,共用試験であるCBTとOSCEです.
医学教育モデル・コア・カリキュラムには臨床実習開始前までに取得すべき到達目標のレベルが表示されており,共用試験で実施されるCBTとOSCEで学生がこのレベルに達しているかを評価しています.
引用:【2018年度版】CBT(医学部)基本情報~出題範囲・形式・合格基準は? | INFORMA byメディックメディア
つまり臨床実習を行うための能力を図るテストで、医学部の座学の集大成です。
OSCEはこの実技版ですね。
具体的には
・膨大な数のプール問題からランダムに出題された240問(採点対象)
・プール問題に加えられるかの判定のために試験的に出される80問(採点対象外)
を1時間×6ブロックという強行日程で行います。採点対象の問題かどうかは受験者にはわかりません。
2.僕の勉強法
僕の勉強法を紹介します。結果がないと説得力ないのでとりあえず成績さらします。
90%超えたのでそこそこ取れたかなと思います。
しかし言い訳ではないですが、今回のCBT受験までの日程は相当にハードでした。
・CBT2週間前から大学の定期試験を約20科目こなす
・その定期試験がCBTの2日前まで続きそのままCBT突入(定期試験から中1日)
どう考えても鬼日程ですね(笑)定期試験だけでもかなりきつい日程です。
なのでCBTの3週間前からほぼCBTのための勉強はできず定期試験突破の対策をしました。
でもブログでCBTの勉強法書くためには90%超えないと格好つかないなと思って頑張りました。(この頑張りはほぼブログのネタのためです(笑))
基礎力が最も大事
これが受験して一番感じたことですが、今までのテスト対策でしてきた勉強が最も大事で差がつきます。
大体の学生が予備校の講義動画とQB(クエッションバンク)で勉強します。
そしてみんな大体講義動画を一周は見て、QBは何周かします。
でもCBTの結果に差がつく。
ということは「今までの医学部の勉強内容を動画とQB内の解説で網羅するのは無理」なんです。
つまり講義動画やQBは今までの断片的に記憶していた知識を使えるように整理するのが主目的だということです。
ということでこれを見ている低学年の方は試験勉強を過去問の暗記で済まさず、CBT、国家試験、研修医以降に活きるようにしっかりやりましょう。
使用した教材を紹介
僕が使った教材は
①QB(1-5巻)
②病気が見えるシリーズ
③Q-Assit・QB模試
④Evernoteでまとめノート作り
⑤TECOMのCBT対策講義
です。
順に解説していきます。
①QB(1-5巻)
QBは絶対買いましょう。CBTを解いていてもQBで見たまんまという問題が結構ありました。やらないと損です。
またQ-Assistを見るためにはQBに付属しているシリアルナンバーが必要です。一冊は新品で買いましょう。
活用方法は1巻から4巻をできるだけ多く回すんですが、解説は絶対に全て読みましょう。
CBTでQBとまんまの問題・似た問題はたしかに結構ありますが、ほとんどは違う問題です。つまりQBの問題だけ解答できる知識があっても本番は解けません。
間違いの選択肢・解説は絶対に読むべきです。
僕の場合は、
・1周目→問題解く。解答・解説を読んで知らない知識に線を引く。
・2周目→問題解く。線を引いてある部分を読む。
・3周目→問題解く。線を引いてて覚えてないのをEvernoteにまとめる。
・4周目→問題と解答見て周辺知識を思い出す。
こういう感じです。
5巻は正直やってもやらなくてもどっちでもいいかなという感じです。1から4巻をしっかりやりましょう。
QBにも難問奇問は結構あって4周やってもできない問題もありますが、おそらくこういう問題はプール問題になってないので気にしないで大丈夫です。(一応解説は読む)
※CBTで採点対象であるプール問題となるには受験者の正答率から良問と判定される必要があります。つまり難しすぎるのは難問奇問として弾かれます。
②病気が見えるシリーズ
QBの解説を読んで理解が足りないと思った部分は何か参考書、教科書で知識を補完してください。
僕は「病気が見えるシリーズ」が好きですが、「できった」でも「STEP」や「レビューブック」、「授業のレジュメ」でもなんでもいいです。
しかしこの過程を飛ばすと結局QBの解説以上の知識はつかないので
「90%目指したい」・「時間がある」という方はぜひやりましょう。
③Q-Assit・QB模試
Q-AssistはQBやイヤーノート、レビューブックなどを出版しているMEDIC MEDIAが公開している国家試験向けの講義動画です。
内容は国家試験向けなのでCBTにはオーバーワークな部分はありますが、
正直めちゃくちゃいいです。
今までの定期試験の勉強を過去問で切り抜けてきた方はぜひみましょう。
清澤先生の話は一回聞いただけでも記憶に残る話が多いですし、QBの解説だけでは偏る知識も補えます。
通しで見るには大体半年ほどかかるのでQBと並行してやる場合には早めに勉強スタートしましょう。
④Evernoteでまとめノート作り
QBを解いたり、Q-Assistを見たりする中でどうしても自分の中に定着しない知識だったり概念があります。
僕はそれらをEvernoteにまとめて復習していました。
特に電子書籍のスクショをそのまま貼り付けたり、QBの図表を撮影して写真を貼り付けたりできたのでかなり便利でした。
直前に見直したい内容をまとめられるので精神的にも楽になりますね。
※設定を変更することでオフラインでも使用できます。
⑤TECOMのCBT対策講義
大半(たぶん9割くらい)の学生はMECかTECOMのCBT対策講義を取るので、「みんなと同じ勉強をする」という意味でTECOMをとってみました。
一応講義動画は全部みました。
三苫先生という有名な講師の方の授業はわかりやすかったので数回復習しましたね。
でもぶっちゃけた話、Q-Assist見るなら必要かどうか微妙なところです。
次の項目で予備校講座が必要な検討していきます。
予備校講座(TECOM、MEC、medu4)・模試は必要か
僕の経験だとCBTに受かるというのが目標なら必要ないかなと思います。
講義のクオリティはQ-Assistが圧倒していますし、紙媒体なのも持ち運びに不便です。
しかし、これから国家試験向けの講座を選択していくことになるので、
「国家試験対策の予備校選択の参考にする」、「みんなと同じことをする」という意味では取る価値が出てくると思います。価格も2万円しないくらいですしね。
またmedu4は国家試験対策まで同じ教材(あたらしいシリーズ)が使えるので、
「CBTと国家試験で教材わけたくない」という方には向いていると思います。
元MECの人気講師の方の授業で現在、医学生にかなり人気が高まっています。
僕も視聴したらレビューします。
模試に関しては完全にQB模試のみでいいと思います。
僕はQB模試しかやっていませんが(シリアルナンバーで無料だったし)、MEC・TECOM模試をやった人は「CBT本番に比べて易しすぎる」・「高い(6000円ほど)」という意見がほとんどだったのでおすすめしません。
ちなみに僕はQB模試の正答率が85%くらいで難易度はCBT本番とほぼ同等だったという感想です。
CBTは正答率の低い、いわゆるプール問題ではない問題が消えるのでQB模試より点数上がった感覚です。
3.まとめ
・定期試験の勉強をしっかりやるのが最も重要。
・QBは解説までしっかり読み、病見えなどの参考書で知識の補完をする。
・講義動画はQ-Assistがとにかくおすすめ。
・模試はQB模試で十分。
・Evernoteでまとめを作ると復習に便利。
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