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国立大学医学部に学士編入した医学生のブログ。

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【医学部編入と再受験】受験情報の得やすさ・受験できる大学数・経済面編。vol.2【どちらがいいのか真剣に考えてみた】

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こんにちは。

今回は医学部編入と医学部再受験の比較の2回目です。

前回は、医学部編入は医学部再受験に比べ絶対的な学習量が抑えられ、
かつライバルとなる受験者の状況も様々であるため同じ土俵で戦いやすいということをお伝えしました。


今回は
③受験情報の得やすさ
④試験日程、受験できる大学の数
⑤経済的な負担
を比べてみたいと思います。

 

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③受験情報の得やすさは再受験が有利

これが再受験を選ぶ方の最も大きな理由だと思います。


編入はとにかくどんな試験かわかりずらい。
試験科目、試験範囲、面接採点基準、受験者層、いろんなものが謎につつまれた試験です。


これだけ謎だと、再受験というガチンコの勝負に出たくなるものわかります。
僕の大学の再受験生合格者に聞いたところ多くが「編入試験についてよくわからない、とにかく難しいらしい」という先入観で再受験を選んでいました。

編入試験はたしかによくわかりません。
でもこれはみんなにとって同じ状況です。
一部の人間がより多くの情報を知っていて合格しているわけではありません
少なくともKALSを受講していれば情報面でひけを取ることはありません。

受験生としての正しい対応は一つです。過去問、頻出問題をやるのみです。
それ以外に出そうだなと思う範囲をやってもいいですが、過去の傾向から逸脱したものをやっても得点できる期待値は低いです。
そしてそのような問題は合否を分けません。

再受験ではセンター、二次の赤本が手に入るので情報に困ることはありませんが、編入試験においても再受験においても受験生のやることは同じというのが私の考えです。

 

④試験日程・受験できる大学の数は編入試験が有利

これは2つの理由で圧倒的に編入が有利です。

①複数受けられるから。
一回より二回受けたほうがそれは受かります。

②補欠合格がたくさん出るから。
この②がさらに編入の美味しいところ。
それは、前回も書きましたが編入の母集団は限られており、合格圏内にいる受験生はさらに限られています

しかし、1人の受験生が入学できる大学は1つです。
つまり、複数合格しても残りの合格は蹴ります。
よって補欠合格がたくさん出ます

合格圏内に入り、複数校受験し筆記試験を突破しさえすればあとは席が空くのを待つのみなのです。

一方、再受験は年によって各大学の倍率はばらつきがあり読めません。
しかもどこを受けてもハイレベルです。

年一回の受験でプレッシャーもかかる中厳しい戦いです。
しかもセンターでこけたらもう一年という恐怖。僕は受けたくありません。

 

⑤経済的な負担は編入試験が重い

最後です。
経済的な負担はかなり編入が重いです
予備校、受験代(移動費、宿泊費含む)で計算してみましょう。

編入の場合

KALSで物理、化学ありのコースで約100万円です。
物理、化学なしだと約90万円。


受験代は1校あたり受験費3万円+移動費宿泊費3万円とすると1校あたり6万円。一次と二次で二回いくと9万円です。
5校うけると45万円と莫大です。

90万円(物理化学なし)+45万円=135万円

再受験の場合

河合塾のハイパー国公立大医進だと入塾金込で約70万円
受験代はセンター試験18000円+二次試験17000円=3万5千円。
移動費宿泊費3万円でトータル6万5千円。

70万円+6万5千円=76万5千円


初年度に残念ながら合格できず、次年度から宅浪した場合には受験代の高い編入試験でさらに金額差が大きくなっていきます。
私が仕事をしながらの受験をおすすめしている理由はこの費用にあります。

激務の仕事でなければ仕事を続けながらでも十分に合格ラインに達しますし、仕事を辞め背水の陣にし勉強時間を増やしてもそれ以上に生活が保てなくなるというプレッシャーのマイナス要素は大きいように思います。

激務で勉強できないという方は人生において医師になるということの優先順位をもう一度考えてみてください。
一年でも早く医師になるのが最優先だと思います。



今回は以上です。
次回は双方の合格者に編入or再受験を選んだ理由、勉強方法、仕事を継続したかなどを聞いてみたいと思います。